長年大切に飾ってきたお人形や、子どもたちがいっぱい遊んだぬいぐるみたち。
もう使わない、いらないからと言ってそのまま捨てることもできず、うちでもいつの間にか、押し込められた戸棚がいっぱいに・・・
せめて今までの感謝を込めてきちんとお別れしたいと思い、供養した後処分していただけるところはないかと探しました。
供養の時期や頻度、費用や受け入れ方も様々のようですので、都合に合うもの、納得のいくやり方を見極めることが大切ですね。
私は、お人形を自分で持ち込むことを考えて、対応していただける神社として防府天満宮と宇部護国神社の二か所を比較検討してみました。
防府天満宮と宇部護国神社との比較
主な相違点
防府天満宮と宇部護国神社とで大きく違うところは上の表のとおりですが、以下にそれぞれの神社のスケジュールや注意事項をまとめておきます。
防府天満宮 人形感謝祭
受付期間の8時半から17時に持ち込まれたお人形たちは、持参者の手によって回廊内の雛壇に飾られます。
感謝祭当日のお祓いの後は、3月5日まで里親探しとして回廊内に飾られて、可愛がり大切にしてくださる個人または団体に無料で譲られます。
転売目的、営利目的での譲り受けは認められません。
一旦譲り受けた人形の返品に関しては、新たに人形感謝祭の受付(初穂料10,000円以上)が必要となります。
宇部護国神社 人形供養祭
斎行日は宮司の都合により変更されることもあるので、参列を希望する場合は電話で確認をしてください。
供養済みの人形は、大切に可愛がってくださる希望者があれば、新しい里親として譲渡されます。
お預けした人形は、神社でお焚き上げしてくださいます。
まとめ
いずれの神社も、希望者は直接人形を持参して、供養をお願いすることになります。
事前に電話で問い合わせておくのがよいでしょう。
また、お人形はどちらもお祓い、ご祈祷後に新たな里親とのご縁の可能性があるので、最後まで感謝の気持ちも込めて丁寧に、きれいな状態でお預けしたいものです。
防府天満宮の人形感謝祭は、年に一度の行事として集まってくる人形の数もかなり多く、盛大に行われている印象を受けました。
その後の里親探しの期間も5日間と十分にとられており、お人形たちの新たな生かされ方にも多くの配慮がなされていると感じました。
一方、宇部護国神社では月に一度供養祭が行われており、人形ばかりでなく、結納品や遺品など不用品として日常的に処分しづらいものも、お焚き上げしていただけます。
処分するという言葉などで片付けるわけにはいかない大切なものたちの最後を、心を込めて見届けていただけるありがたさを感じます。
依頼してみた
今回、私は宇部護国神社の4月の供養祭に、人形・ぬいぐるみの供養をお願いしました。
お人形たちとの実際のお別れは、家で大きな透明のビニール袋に、「可愛いね。うちに来てくれてありがとね。」と一つひとつに声をかけながら収めていった時でした。
ガラスケース入りのフランス人形1体とぬいぐるみを詰めたビニール袋3つ、気持ちばかりの初穂料を添えてそのまま受け付けてもらい、帰りには神社からお守りとお神酒のおみやげをいただきました。
全ての物との出会いに縁や意味があるように、別れにも記憶に残すべき意味があるものだと思いました。
人形供養・・・初めてでしたが、良い経験をいたしました。
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